日本100名城のひみつ

城好きの小学1年生にささげる本はコレや!「日本100名城のひみつ」レビュー

「小学校低学年のこどもがお城に興味があるんだけど、いい本はないの?」

「親子で楽しくお城について学べる本はないかな?」

こんにちは、実は大の日本史マニア、お城マニアのゲスな銀行員うたのゴリラです。

現存十二天守はすべて制覇! 今まで海外のも合わせると200以上のお城へ行ってきました!

そして、現在保育園年長(6歳)の僕の長男も「お城マニア」なのです……。

いや、僕何も教えてないっすよ(笑)

最近の息子のヒーローは、リューソウジャーよりも真田幸村です。

しぶいです、激シブです。

息子の興味を伸ばしてあげたいなと思って、何かいい本がないかなって色々さがしたんですけど……

うたのごりら
うたのごりら
お城好きな保育園児向けの本は、ないーー!!

小学校低学年向けまで範囲を広げても、なかなかない!

そこでAmazonはじめ、インターネットを調べに調べてようやく見つけたのがコチラ↓

2019年7月に小学館から出版された「小学生のミカタ  日本100名城のひみつ」です。

お値段なんと900円(プラス消費税)! お財布にも優しいリーズナブルなお値段。

サイズは14.8×21センチ。いわゆる単行本サイズです。

あとは「ねこねこ日本史でよくわかる日本のお城」もよいです。

おそらくこの2つ以外に、小学校1,2年生かつお城が好きな子の興味を満たす本はない。

あとはもう少し高学年向けの本を探すしかない!

そこで今回は我が息子が愛読している「小学生のミカタ 日本100名城のひみつ」を徹底レビュー。

この本のおすすめポイントは以下の通りです。

 

  • ・すべてフリガナつき!小学校1年生でも読める
    ・カラー写真が充実!イメージがわきやすい
    ・城の歴史がわかりやすい・城の構造が初心者にもめちゃわかりやすい
    ・歴史の登場人物のコラムも充実!社会科に強くなる
    ・日本100名城をすべて解説! 休日のおでかけのお供に
    ・基本知識をすべて網羅、これ一冊で城マニアが育つ

お城好きのあなたの子どもの好奇心が、これ一冊で満たせます!

せっかくなら、こどもの興味を伸ばしてあげたい。

TVゲームもいいんですが、ゲームだけじゃなくて本も好きなこどもに育って欲しい。

将来の受験科目に役立つ知識を身につけて欲しい。

お城好きなこどもがご家庭にいるあなた、もしくはご自身がお城好きでこれを気にこどもに教えてあげたい方。

そんなあなたにささげます! どうぞお付き合いください。

もくじ

「小学生のミカタ日本100名城のひみつ」のレビュー

それでは本の中身と僕のおすすめポイントをご紹介していきます。

まずは、「日本100名城のひみつ」のもくじをどうぞ!

もくじを見るだけで、どんな内容かわかっちゃうかも(笑)

小学生のミカタ 日本100名城のひみつ」もくじ

オープニング 日本100名城にいってみよう
・姫路城 ・二条城 ・松本城 ・竹田城 ・五稜郭 ・首里城

第一章 城の歴史
城はどうやって生まれたの?
全国に城がつくられた戦国時代
城づくりの革命家、織田信長の城
天下統一を果たした豊臣秀吉の城
江戸幕府を開いた徳川家康の城
天下人の証明! 天下普請
城づくりの名人と言われたふたりの武将
太平の世の城づくり
ペリーの来航をきっかけにつくられた幕末の城
どこにつくる? 場所選びが大切な城づくり
明治になって城はどうなった?
現存12天守ってどんな天守?

第二章 城の特徴
イラストでわかる、城の主な建造物
天守、江戸時代から残る12の現存天守
櫓、いろいろな名前の櫓があるよ
石垣、どんどん進化していった石垣の積み方
敵の攻撃を防ぐしくみ
堀、いろいろな堀を訪ねる
土塁
虎口・門、いろいろな種類の門があるよ
馬出し、城の守りに重要な橋
狭間
横矢掛
本丸の「丸」ってどんな意味?
お殿様はどこで暮らしていたの?
御殿はいくつ残っているの?

第三章 日本100名城
北海道・東北地方
関東・甲信越地方
東海・北陸地方
近畿地方
中国・四国地方
九州・沖縄地方

城の基本用語集
日本の歴史略年表
さくいん

「日本100名城のひみつ」のレビューその1、すべてフリガナつき!小学校1年生でも読める

さすが、「小学生のミカタ」と銘打っているだけあって、すべての漢字にオールふりがなつきです。

うちの長男は保育園児だけど読んでます。ヤツはマニアなので(笑)例外ということにしておきますが……

小学校低学年でお城に興味があるこどもなら充分に楽しめますよ!

うたのごりら
うたのごりら
親が放っておいても、勝手にひとりで読んでますね。どんだけお城好きやねん!

まったく、誰に似たのか……

内容も、難しい言葉をなるべくわかりやすく噛み砕いて説明しているので、「お城にちょっと興味があるけど、何から手をつけたらいいかわからない」という大人が読んでも、ひととおりの知識はつきます。

図解も豊富で、とてもイメージしやすいですね!

「日本100名城のひみつ」のレビューその2、カラー写真が充実!イメージがわきやすい

「日本100名城のひみつ」はカラー写真も充実しています。

本の構成は大きく3つに別れています。

    • 第一章 城の歴史(弥生時代から戦国、江戸、明治、現在まで)
    • 第二章 城の構造(天守や櫓などの設備の説明)
    • 第三章 日本100名城それぞれについての説明

このうち、第一章と第二章までの約70ページがオールカラー。

第三章は青と黒の2色刷り、となっています。

うたのごりら
うたのごりら
丸馬出(まるうまだし)や横矢掛(よこやがかり)などの専門用語も出てきますが、カラーで図解が豊富なのでこどもでも理解しやすいですね!

「「日本100名城のひみつ」のレビューその3,城の歴史がわかりやすい

「パパ、日本のお城っていつからあるの?」

どなたかお客様の中で、この質問にきちんと答えられる方はいらっしゃいますか?(機内のスチュワーデス風に)

なかなか難しいですね、大名が戦乱にあけくれた戦国時代

武士の世の中になった鎌倉時代

それとも、もっと昔??


正解は、弥生時代
です。(まじか!)

日本のお城は、弥生時代の環濠集落(かんごうしゅうらく)にそのルーツがあるとされています。

環濠集落とは、集落を敵対勢力から守るために、堀や柵をめぐらして家々を守ったものです。

物見台をつくって高いところから敵を見張りました。吉野ヶ里遺跡(佐賀県)が有名で、大きい所で堀は幅6メートル以上、深さ3.5メートルありました。

以降、飛鳥から奈良時代にヤマト朝廷が九州地方を守るためにつくった大野城や水城などの「古代山城」

東北地方を支配し、蝦夷から拠点を守るためにつくった城柵(じょうさく)。(多賀城、胆沢城、など)

そして南北朝時代からの山城→平山城→平城 と続きます。

また、三英傑、織田信長の安土城。豊臣秀吉の大阪城。徳川家康の江戸城など。

小学校の歴史の授業でも出てくる、日本の歴史に多大なる影響を与えた3人の功績がそれぞれのお城とともに紹介されています。

また、太平の世江戸時代の城作り(伊達政宗の仙台城など)、幕末のペリー来航前後につくられた城(松前城、五稜郭)、とお城を通じて日本の歴史がわかります。

うたのごりら
うたのごりら
約20ページ、オールカラーで解説されていてとてもわかりやすい!

あ、書いててちょっとヨダレが出てきました。

続きはぜひ、書籍でお楽しみください。

日本100名城のひみつのレビューその4,城の構造が初心者にもめちゃわかりやすい

*二条城(京都府)にて、息子と

第2章は「城の特徴」

お城巡ラー(お城を巡る人、の意)ならかかせない、天守、櫓(やぐら)、堀、狭間(さま)、虎口(こぐち)、門などが34ページにわたってオールカラーで解説されています。

うたのごりら
うたのごりら
天守に登って、「ええ景色やなー」で満足してませんか?

城郭には敵の侵入を防ぐための仕掛けがいっぱい!

せっかくならお城にいった時も親子で2倍楽しみたいですよね!

こどもの想像力にもつながります。

日本100名城のひみつのレビューその5、歴史の登場人物のコラムも充実!社会科に強くなる

例えば、春日山城のページの次に書いてあるのは上杉謙信の紹介です。(原文はすべてフリガナつき)

春日山城で生まれ、7歳から14歳までを春日山城のふもとにある林泉寺にあずけられて育った。高い教養とあつい信仰心はこの時期につちかわれたと言われる。

兄から家督をゆずられて当主となると、領国を治め、隣国の大名とも戦った。最大のライバルは武田信玄で北信濃の支配権をめぐって何度も激戦をくりひろげた。最大の激戦となったのは、第4次の川中島の戦いだ。信玄とは5回も戦ったが決着はつかなかった。

関東の北条氏康とも敵対し、関東地方に何度も攻め入った。一度は北条氏の居城である小田原城を包囲して北条氏をおいつめたが、たおすことはできなかった。その後は能登や加賀に進出し、七尾城を攻略するなどして勢力を拡大。ところが次なる遠征出陣の前に、急病で突然この世を去った。

出典:日本100名城のひみつ 小学生のミカタ [ 萩原 さちこ ]

どうです? かなりうまくまとまっていると思いませんか?

息子はどちらかというと城の写真や図解を眺めているので、まだ完璧に理解できているわけではなのですが、歴史上の人物がかなりコンパクトにまとまってわかりやすく解説されています。

歴史を小学校で学ぶのは6年生になってからですが、導入としておさえておいてもいいですよね。

親子で一緒に読みながら、様々な人物に思いを馳せてみるのもよいでしょう!

主なコラム

・倭人との戦いのために建てられた?アイヌの城「チャシ」
・伊達政宗
・戊辰戦争の悲劇を伝える城
・北条早雲(伊勢宗瑞)
・武田信玄
・徳川氏を苦しめた上田城の戦い
・上杉謙信
・明治時代に売られた城の建物
・しゃちほこは何のために置かれたの?
・江戸時代の姿に!?よみがえる櫓
・お殿様がつくった兼六園
・戦国時代の城下町を復元した一乗谷
・次々に変わった織田信長の城
・雲海に浮かぶ、幻想的な天空の城
・いろいろな破風
・史上最悪の兵糧攻め
・毛利輝元
・4つしか残ってない城の御殿
・江戸幕府の支配を揺るがした島原の乱
・沖縄の城「グスク」

「日本100名城のひみつ」のレビューその6,日本100名城をすべて解説!休日のおでかけのお供に

*写真は竹田城跡(兵庫県朝来市)にて

第三章は約80ページにわたって、日本100名城がすべて解説されています。

日本100名城は各都道府県に1城以上とまんべんなく選ばれているので、休日のおでかけにもいいですよね。

長男はまさに城巡りに夢中なので、今は関西のお城をかなり制覇していってます。

お城にいく前に「こんな場所があるんだね、こんな仕掛けがあるんだね」と予習をしたり、いった後に「ここの写真の場所見たことあるなあ」と一緒に話をしたり、親子で会話も弾みます。

長男はやはり、大阪城や名古屋城など大きな天守閣のあるお城が好みみたいです。

竹田城や二条城などはいまいちな反応でした。

うたのごりら
うたのごりら
僕くらいのマニアのレベルになると、石垣が苔むしたような城跡が好きになるんですけどね(笑)

嫁ちゃんやもうすぐ1歳の次男を巻き込んで、家族でおでかけを楽しんでいます。

「日本100名城のひみつ」のレビューその7、基本知識をすべて網羅、これ一冊で城マニアが育つ

そんな感じでつらつらと書いてきましたが、「小学生のミカタ 日本100名城のひみつ」は、

    • 城の歴史
    • 城の特徴
    • 日本100名城それぞれの解説

とお城博士の好奇心を満足させるための内容が盛りだくさん。

図解も豊富で、難しい櫓(やぐら)、丸馬出(まるうまだし)、横矢掛り(よこやがかり)、狭間(さま)などの用語もわかりやすく解説しています。

これ一冊で基本知識はすべて網羅されています。

うたのごりら
うたのごりら
あなたのお子さんもきっと満足されることでしょう!

 

小学生のミカタ「日本100名城のひみつ」の口コミ

いやー、ちょっと城マニアの僕が語りすぎちゃってる感があるので、ここでは僕以外の方の少し冷静な口コミを見てみましょう!

私があせっているだと……!? バカな…私は冷静だ! (ガ○ダム風に)

NHKで放送されたお城特集に小学校二年生の息子が興味を持ったので、分かりやすい子供向けの本を探し、購入しました。

内容は小学校高学年向けです。お城の役割や、お堀について、櫓について、お城を語る時に外せない歴史上の人物についてなど、分かりやすくカラーで説明してあります。

しかし・・・!肝心の日本100名城を紹介するページになった途端、青白のツーカラー印刷に・・・。ほぼ白黒と変わらないクオリティで。。。日本の名城こそ、カラーで見たかった。

タイトルも100名城なのに、なぜにそこで印刷代を渋るのかなぁ。。。むしろマニアックな説明は白黒にしても良いから、100名城だけはカラーで出さないと。

出典:Amazon

いやあ、後半なかなか手厳しいレビューですね。(ちなみにこの方は星4つ付けておられます)

本の内容自体についてはかなり喜んでいただいているようです。

後ろの方、この本の3分の2は日本100名城の内容がひとつひとつ詳しく説明されているのですが、そこが青・黒の2色印刷だったのが残念だったポイントのようです。

逆にこれ、全編フルカラーだったらさらに値段が跳ね上がってしまうと思うんですよ。

これで税込み990円なら、かなりおトクだと僕は思うんですけどね。

日本100名城とは?

「日本100名城」とは2006年4月6日(46でシロの日)に認定された、日本城郭協会が選んだ100の城のことです。

2007年からはスタンプラリーがはじまり、2019年2月現在、2819人がすべてのスタンプを押したとして認定されています。

日本100名城は全国の城が好きな人の意見だけでなく、専門家による話し合いをもとに決められています。
観光地として有名な城だけでなく

  • ①すぐれた文化財、史跡であること
    ②著名な歴史の舞台であること
    ③時代・地域の代表であること

などを条件に、いろいろな視点から価値のある城が選ばれているのが特徴です。

天守や櫓(やぐら)などの建造物や石垣や堀などが保存されている城はもちろん、武将が拠点とした城、歴史を変える戦いがあった城、城の歴史において欠かせない重要な城も入っています。

地域がかたよらないように、各都道府県から1城以上5城以内としてまんべんなく選ばれています。

続日本100名城とは?

2017年に日本城郭協会設立50周年を記念して選定されました。

協会の広報やホームページで募集し、会員や日本100名城登城達成者をはじめ、広く城郭ファンに推薦を呼びかけました。

この結果をもとに選定委員により、続日本100名城が選定され発表されました。

主な続日本100名城としては、米沢城(山形)、沼田城(群馬)、福井城(福井)、岸和田城(大阪)、小倉城(福岡)などが挙げられます。

「日本100名城のひみつ」の著者、荻原さちこさん

本の著者、萩原さちこさんのプロフィールです。

城郭ライター、編集者。公益財団法人日本城郭協会の理事兼学術委員。

小学2年生で城に魅せられる。
日本人の知恵、文化、伝統、美意識、歴史の
すべてが詰まった日本の宝に虜になり、城めぐりがライフワークに。

印刷会社、出版社、制作会社、広告代理店等の勤務を経て独立。

現在はフリーライターとして執筆業を中心に、テレビ・ラジオなどのメディア出演、イベント出演、講演、講座など行っておられます。

著書は『わくわく城めぐり〜ビギナーも楽しめる<城旅>34〜』(山と渓谷社)、『旅好き女子の城萌えバイブル』(主婦の友社)、『図説・戦う城の科学 古代山城から近世城郭まで軍事要塞たる城の構造と攻防のすべて』(サイエンス・アイ新書)、など多数。

「城メグリスト」というホームページも運営されています。

お城をめぐるたび、その奥深さに驚きます。

それだけ魅力たっぷりのものなのだから、 いろんな見方があって、その人なりの楽しみ方があっていいと思うのです。

「難しい」「マニアック」という先入観の壁をなくして、もっとお城を身近な存在にしたい。

今お城に興味がない方も、楽しみ方がわからない方も、気軽に、自由に、お城歩きをして欲しい。

そして、日本の宝である城を後世に残し、地域活性化につなげるお手伝いがしたい。

そんな思いでお仕事をしています。

出典:城メグリスト

この本はイラストや図解、丁寧な説明などひとつひとつにこだわりが見られて、著者の荻原さちこさんが「お城を愛してらっしゃるんだな」というのがとても伝わってきます!!

好きなことを仕事にできる! この「小学生のミカタ 日本100名城のひみつ」を通じてそんなメッセージを発信してらっしゃる気がいたします。

「日本100名城のひみつ」の監修、日本城郭協会

1956年に設立。日本および世界各国の城郭に関する研究、調査、啓蒙を通じて、民族、歴史、風土に関する知識の普及をはかり、教育文化の発展に寄与することを目的としています。

2006年に日本100名城を、2017年に続日本100名城を選定するなど、城郭を幅広く内外にPRする広報活動などもおこなっています。

「小学生のミカタ 日本100名城のひみつ」のレビュー、その他のオススメポイント

好きなことを学ぶ、読書習慣が身につく

読書する子=賢い、というイメージを多くの方が持っていると思います。

「せっかくなら子どもを本好きに育てたい」そうお思いの親御さんも多いことでしょう。

読書しない子よりは本好きな子の方が語彙力も漢字を読む力も上がっていきますよね。

小さいうちはその差は少ないかもしれませんが、これが5年、10年と続き読書が習慣化してきたこどもとそうでない子どもを比べると……。

関西の超有名進学塾、浜学園が2013年に行ったアンケートがあります。

小学校1年生から6年生までの1465人を対象としたもので、子どもたちと読書についての調査をしています。

こちらのアンケート結果では、同塾の上位クラスになればなるほど、読書量が多いことが明らかになりました。

一般的にこどもへの読書の効果としては以下のものが挙げられます。

  1. 想像力が豊かになる
  2. 語彙力が高まる
  3. ストーリーを通して色々な場面に出会える

また実際に読書習慣がこどもの学力へ与える影響として以下のものがあります。

  1. 集中力が身につく
  2. 塾で出される国語の長文読解に苦戦しない(投げ出さない)
  3. 面白い本と出合うと友人と共有したくなる(コミュニケーション能力の向上)
  4. 漢字に抵抗しなくなる
  5. 興味関心の幅が広がる

せっかくなら、子どもの興味を伸ばしてあげたい。

実際にうちの長男はまだ保育園の年長さんですが、「犬」「山」「松」など小学校1、2年生で習うような漢字をすらすらと読んでいます。

いずれも「犬山城」「松江城」などとお城に使われている感じなんですけどね(笑)

お城めぐりでこどもの想像力を養う

日本100名城、そして続日本100名城など、日本には大小さまざまなお城があります。

また歴女がブームになったり、最近では「真説 所ジャパン」や「林修のニッポンドリル」「世界の何だコレ?ミステリー」など歴史番組もゴールデンタイムでやっていて、お茶の間の人気を博しています。

お城めぐりにはこどもにはどのような効果があるんでしょうか。

僕はズバリ、想像力を育てることができると思っています。

たくさんのお城があるなかで、創建当時の姿で残っているのは、実は世界遺産姫路城くらいです。

大阪城の天守閣は昭和6年に再建されたものですし、名古屋城の天守閣も太平洋戦争の空襲で焼けてその後再建されています。

つまり、作られたそのままの姿で残っているものはほどんどない。

「豊臣秀吉が住んでいた時は、大阪城はどんな姿だったのかな?」

「名古屋城は今は修復しているけど、完成したらどんな建物になるのかな?」

こんなふうに、想像するのが楽しい。

また、実際お城を攻める足軽のような感覚で大手門を通り、石垣の間を進んでいくのもとても面白いものです。

実際お城へいくとかなり歩くので、体力もつかいます。

華麗な装飾がほどこされているお城もあるのでアート感覚も養われます。

現代の魔術師とも言われるメディアアーティストの落合陽一さんは、これからの時代はSTEAM教育が大切であると語っています。

STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)、そしてArt(芸術)のこと。

お城好きのこどもは、僕はアートのセンスが磨かれると思っています。

また、歴史が好きになってしまうと理系の素養が伸びなくなってしまうのでは?、もっとプログラミング教育とか医療とかそういうことに関心を持って欲しい。そう思う親御さんもいらっしゃるかもしれません。(これまたうちの嫁ちゃんもそうです 笑)

現在は文系や理系の区別というのはどんどんなくなってきています。

考古学では放射性炭素年代測定法をもちいて、出土した石器や土器などの特定を科学的に解析します。

お城なら、建築工学なども使いますよね。

親の行って欲しい学問に無理やり興味をもたせるのでなく、こどもの興味を伸ばしてあげるのが大切ではないのかな、と僕は思います。

歴史を学ぶ意義って

「歴史なんて勉強する意味あるの?」

こう問いかけて来る人は意外と多いです。

というかぶっちゃけ僕の嫁ちゃんも歴史ニガテで、上記のような問いをする人です。

なぜ歴史を学んだほうがよいのか? それは、

「過去の出来事を学び、それを未来に活かす」

これにつきると思います。

例えば、あなたがラーメン屋を開業するとします。

どんなことを調べますか?

麺はどこから仕入れるのか? スープは豚骨? 鶏ガラ? 魚介? 何をベースにするのか?
どんぶりはどこで買えるのか? 麺でお湯を切る取っ手のついたざるみたいなやつってどこで売ってるの?
アルバイトってどうやって雇うの?

上記のような疑問も大事ですけど、そもそも失敗したくないですよね?
ラーメン屋をやるからには、必ず成功させたいですよね

それなら、成功したラーメン屋の店主はどんなことをしているか?
あるいはこんなことしたら失敗するんだ。

過去の事例を調べますよね。
てか、事例を調べずにやみくもにやるから失敗するのかなと僕は最近特に思います。

長男が発した名言があります。

6歳の長男は最近戦国時代大好きで、現代よりも戦国時代に生まれたかったらしいです。

僕「えー、でも戦国時代って戦いの連続やん。負けたらすぐ死ぬとかイヤやわ」

子「それでも、戦国時代がいい、かっこいい」

僕「まあ、でもこれからの時代は言ってみれば戦国時代みたいなもんやな。ひとつの会社に入ったら安泰という時代は終わったし」

子「ふーん、そうなんや(よくわかってない顔)」

僕「戦国時代みたいなこれからの未来を、どう生きていけばいいと思う? 必ず戦いに勝つとは限らんで」

子「真田昌幸みたいに『負けたフリ』したらいいんやな」

ほう、まさかそんな言葉が出てくるとは…
うたのごりら
うたのごりら

我が息子ながらすげえ! と思いました。

1600年、関ケ原の戦いの前哨戦となった第二次上田城の合戦。

攻め寄せる徳川秀忠軍約38,000人に対して、真田昌幸率いる上田城の兵は約3,000人と10倍以上の差がありました。

上田城で迎え撃つ真田昌幸がどんな作戦を用いたのかといいますと、徳川軍に「私は頭を丸めて、降伏します」と偽りの降伏の使者を送り時間を稼ぎました。

そして徳川秀忠を怒らせて手玉に取りながら、終始戦いを有利に進めたと伝わっています。

強いものに対しては単に正面から戦うだけでなく、計略を入り混ぜながら戦っていく。
時には逃げることも必要。

息子は、この戦いのことをちゃんとわかっていたんですね。

しっかりと歴史に学んでいたのでした。

うたのごりら
うたのごりら
もっとたくさんの歴史上のお話を、これからも息子としていきたいと思います。

まとめ、「「日本100名城のひみつ」はお城好きの子どもの入門編に最適!

*写真は大阪城にて

令和の時代にこそ、歴史を学ぶ意義。

来年2020年は東京オリンピックもありますし、外国の方とふれあう機会もさらに増えてくることと思います。

自分の国の歴史のことをきちんと理解して、外国の人に伝えることも大切ですよね。

また、先の見えない時代だからこそ、過去の先人たちの知恵に学んでそれを日々の問題に活かしていくのはとても重要なことです。

「小学生のミカタ 日本100名城のひみつ」はきっとあなたがたの道標となってくれるはずです。

    • 城の歴史がとてもわかりやすい
    • 豊富なイラストと写真で城の施設や名称、役割などがスムーズに頭に入ってくる
    • 日本100名城がすべて解説されている、歴史コラムも充実

上記の点がとてもオススメポイントです。

税込み1000円以内で、これだけ使い倒せる本はなかなかないですよ!

さあ、親子で一緒に日本100名城の魅力にハマりましょう!

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