こんにちは!
小学2年生と幼稚園年少の男の子を育てている、さとゴリラです。
我が家のように子どもがいると、絵本の読み聞かせをしているご家庭も多いと思います。
絵本の読み聞かせをしていて、このようなことに悩んでいませんか?
はてな
- どんな絵本を読んだらいいかわからない
- どうしたら楽しく読み聞かせ出来る?
- 読んでもどういうことを伝えたら良いのかわからない
私は自分の子どもたちを含めマンション内の読み聞かせサークルの代表として0~3歳の子どもたちに読みきかせをしてきました。
絵本の読みきかせにはさまざまな効果があることがわかってきています。
- 話す力・聞く力・記憶力・言葉を理解して使いこなす力(語彙力)がUPする。
- 子どもの感情に働きかけ、問題行動を減らす。
- 親子のコミュニケーションのプラスになる。
- 集中力が育まれる。
- 想像力を豊かにする。
- 本や文字に対する抵抗感がなくなる。
- 読み聞かせをする人のストレス減。
このような効果があることがわかっていても、世の中には星の数ほど本があります。
正直、どのような本を読み聞かせしたら良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
私は最終的に自身が代表を務めた読み聞かせサークルで、長男が2歳の頃から読み聞かせをボランティアで勉強していらっしゃる団体の方に来ていただいていました。
そこで本の選び方や自宅での読み聞かせ方法について教えてもらい参考にしています。
そんな私がみなさんにご紹介する絵本は、岸田衿子さん:文、長野博一さん:絵の「なにをたべてきたの?」です。
子どもに馴染みのあるものがたくさん出てくるので、抵抗感なく読み聞かせできます。
また絵の色が鮮やかで子どもの目を引きますね。
初めてストーリーのある絵本を読み聞かせするのにぴったりの絵本だと思います。
どのような絵本を読んだらと良いか迷っている方は、ぜひ一度手に取ってみて下さい。
この記事では以下のことを紹介していきます。
この記事を読んでわかること
- なにをたべてきたの?のあらすじと、どのような点がおすすめか。
- なにをたべてきたの?の解釈を知ってより深く絵本の内容を理解したい。
- なにをたべてきたの?は自分の子どもの年齢にあっているか。
- なにをたべてきたの?の作者が他に書いている作品。
- なにをたべてきたの?を元に遊びを発展させることは可能か。
- 実際になにをたべてきたの?を読んだら反応があるのか。
もくじ
- なにをたべてきたの?のあらすじ
- なにをたべてきたの?のあらすじから考える解釈
- しろぶたくんが果物を食べるたびに身体がカラフルになっていく描写
- しろぶたくんの表情に注目
- 坂道を転がりながら色を出す場面
- まわりのぶたから大きくなったと言われる
- なにをたべてきたの?のおすすめポイント
- 読み聞かせのプロのなにをたべてきたの?おすすめポイント
- 絵本評論家のなにをたべてきたの?おすすめポイント
- 「食べる」が描かれている
- 次々に出てくる
- 知っているものが出てくる
- 奇想天外な展開
- 保育士のなにをたべてきたの?おすすめポイント
- お腹の色が変わるしろぶたくんの変化に気づく
- 食べ物、色の名前に触れる
- 「みんなもたべてみる?」などこどもたちとのやりとりを楽しむ
- たくさんの種類のぶたが出てくることに絡めて、みんな違ってみんないいということに触れる
- なにをたべてきたの?は何歳から読めるの?
- なにをたべてきたの?の作者はどんな人?
- なにをたべてきたの?はどこから出版されている?
- なにをたべてきたの?の派生遊び
- なにをたべてきたの?はどこで買える?
- 実際に我が家でなにをたべてきたの?を読んだ様子
- まとめ「なにをたべてきたの?」は年齢を超えて楽しめる読みやすい絵本
なにをたべてきたの?のあらすじ
「なにをたべてきたの?」の主人公はしろぶたくん。色や模様のある他のぶたとは違う、真っ白なぶたです。
しろぶたくんは食べ物を探しに向かいます。
最初に食べるのはりんご。
りんごを食べた後は真っ白なお腹が真っ赤に染まっています。
そのあともしろぶたくんはお腹を満たすために食べ物を探します。
次に見つけたのはレモン、その次はメロン、その次はぶどう…。
果物を食べるたびに、しろぶたくんのお腹は果物と同じ色に染まっていきます。
お腹が4種類の色に染まって他のぶたにも「前より素敵になった」と褒められたしろぶたくん。
「もっとなにかたべたいなー」と考えるしろぶたくんは、なんとせっけんを食べてしまいます!
お腹の中で大暴れするせっけん。
しろぶたくんは坂をころころ転がりながら落ちていき、落ち切ったところでせっけんが色とともに鼻から抜けていきます。
お腹からすっかり色が消え、もとの色に戻ったしろぶたくん。
ですが表情はどこかすっきりしていて身体も一回り大きくなったよう。
食べ物を食べるたびに出会ったぶたさんたちに「なにとなにをたべてきたの?」と聞かれ、この物語は終わります。
なにをたべてきたの?のあらすじから考える解釈
絵本というのは物語通りの内容だけでなく様々な解釈をすることができます。
絵本の内容よりもいっそう深い内容として捉えることもできますね。
それはなにをたべてきたの?も同様でしょう。
どのような解釈ができるか、大きく4つの点にわけて考えてみましょう。
しろぶたくんが果物を食べるたびに身体がカラフルになっていく描写
しろぶたくんは食べ物を食べるたびにお腹に色がついていき、周りのぶたからほめてもらえます。
しかし最後にせっけんを食べることで身体の色がリセットされ、ループっぽい終わりを迎えることに。
しろぶたくんのお腹に色がついていく過程は、いろいろな経験をして成長していくということを表していると考えられます。
よく見るとしろぶたくんは果物を食べるたびに少しづつ身体が大きくなっています。
経験してきたことが、なにかのできごとでリセットされたように感じるけれども確実に成長している…という深い意味もあるのではないかなと感じられます。
しろぶたくんの表情に注目
なにをたべてきたの?の主人公であるしろぶたくんですが、最初はどこか浮かない顔をしています。
焦っているような、なにか違和感を感じているような表情です。
先程、果物を食べてお腹に色がついていくという過程はいろいろな経験をして成長していくということをあらわしているのではないか、というお話をしました。
まだ果物を食べていないしろぶたくんは、自分が何者でもないような焦りを感じ何かになろうと必死に動いているように見えます。
そのために周りのぶたから褒められても、表情は変わらず満たされていません。
しかし果物を食べていくたびに、どんどんと自信のある表情に変わっていきます。
それはさまざまなことを経験して、自分自身が満足していなくても確実に成長しているということがわかってきたのではないでしょうか。
しろぶたくんがどんどんと新しい果物を食べていったように、もっと欲しい・このままじゃだめだという気持ちがある限り成長は続いていくことが絵本を通して伝えられていると思いました。
また自分が何者かというのは自分自身でわかるものではなく、周りが認めてくれるものだというのもしろぶたくんと周りのぶたとの会話で感じることができます。
果物を食べるたびにきれいになったと褒められるしろぶたくんは、いろいろな経験を通して成長した姿を褒めてもらえている姿と重なりますね。
坂道を転がりながら色を出す場面
たくさんの果物を食べたしろぶたくんが最後にせっけんを食べてしまい、坂道を転げ落ちるシーンがあります。
「転げ落ちる」という描写は失敗を感じさせます。
またこれまで食べてきた食べ物がすべて混ざり合うきっかけにもなっているシーンでもありますね。
ここから考えられることは、一見失敗に見える事でも新しいことにつながるきっかけになるということではないかと思います。
どんな経験もその人を作り上げる魅力につながる素敵なことである、ということですね。
まわりのぶたから大きくなったと言われる
果物を食べて徐々に身体が大きくなるしろぶたくん。
まわりのぶたからも「大きくなったね」「きれいになったね」といわれます。
しかしせっけんを食べて色が抜けたことで、元の白いぶたに戻ってしまいます。
色が抜けた後のしろぶたくんは、どこか満足げな表情で身体も一回り大きくなったよう。
このことから一度の失敗で自分の中には何も残っていないと感じられても、今までの経験から得られたものが自分自身を大きくしてくれるという解釈ができます。
なにをたべてきたの?はしろぶたくんが果物を食べお腹に色が付き、最後にせっけんを食べて色が抜け元の白いぶたに戻る…という単純なストーリーです。
その単純なストーリーの中に、失敗をしても経験したことは確実に成長につながっているというメッセージを感じることができる作品です。
なにをたべてきたの?のおすすめポイント
なにをたべてきたの?は、読み聞かせのプロや絵本評論家の後路好章先生、毎日子どもたちにたくさんの絵本を読み聞かせしている保育士さんにも絶賛されています。
どのようなところが良いとされているのでしょうか。
読み聞かせのプロのなにをたべてきたの?おすすめポイント
絵がシンプルであること。
背景に書き込みがなく、伝えたいことがスッと頭に入ってきます。
なにをたべてきたの?は1978年、つまり40年ほど前に発行された絵本ですが、絵も表紙のタイトルも古さを感じさせません。
いつの時代の子どもが読んでも飽きずに読むことができます。
またページ数も32ページと長すぎず短すぎずで読みやすいですね。
絵本のサイズもipadより少し大きいくらい(25×21.5cm)で、読み聞かせをする際にも絵が見やすいです。
絵本評論家のなにをたべてきたの?おすすめポイント
絵本評論家の後路好章先生は、なにをたべてきたの?がロングセラーになっている秘訣は4つあると述べています。
参考
絵本評論家 後路好章先生
1940年北海道生まれ。
学研・あかね書房・アリス館にて編集長を歴任し、現在は絵本作家・絵本評論家・編集者・赤ちゃん絵本研究会代表として活動している。著書は以下の通り。
- うまれるようまれるよ かさいまり:絵(アリス館)
- おじいちゃんと日の出を見たよ(佼成出版社)
- だあれだ、だれだ 長谷川義史:絵(ポプラ社)
- あそぶのだいすき こぶたちゃん とみながゆう:絵(赤ちゃんとママ社)
- 絵本から擬音語擬態語 ぷちぷちぽーん(アリス館)
「食べる」が描かれている
子どもにとって「食べる」ということは日常に直結していることで、子ども自身にとって身近な出来事です。
そのため、子どもは食べ物がでてきる絵本や食べるものが題材の絵本が大好きです。
なにをたべてきたの?もタイトルからわかる通り食べ物も出てきますし、しろぶたくんは次々に食べ物を食べていきます。
子どもの好きな要素がつまった絵本、ということですね。
次々に出てくる
ページをめくるたびに次々と新しいものが出てくる、というのは絵本の典型です。
単純な構成になり、幼い子どもにピタッとハマります。
2歳くらいまでのこどもたちは、次々に出てくるものに反応して絵本を楽しみます。
2歳半以降になると「次は何が出てくるのかな?」と期待するような楽しみ方を始めます。
私が読み聞かせサークルで、なにをたべてきたの?を読んだ時も「次に何が出てくるのかな?」と想像している子が多かった印象です。
当たった時はドヤ顔、外れた時も「そっちだったかー!」というような顔をして、みんな笑い声をあげていました。
知っているものが出てくる
大人から見ると「知っているものが出てきても、おもしろくないんじゃないか」と思いがちですが、子どもたちは知っているものがでてくることに安心します。
日常と重ねて楽しむことができるんですね。
また自分が知っているものを絵本で繰り返し目にすることで、物やものの名前の記憶を強固なものにしているとも考えられます。
奇想天外な展開
物語の終盤で、今まで果物を食べていたしろぶたくんがせっけんを食べてしまう、という展開がおとずれます。
子どもたちは「せっけんをたべちゃうの?」という驚きと共に「せっけんを食べちゃだめ!」とついしろぶたくんに言いたくなってしまいます。
読み聞かせをしていた時も子どもたちは「えーせっけん!?」と言っている子が多かったです。
食べ物以外のものを食べてしまうというストーリーは、子どもたちに大きなインパクトを与え「この後どうなるんだろう?」という興味がわきます。
より一層、物語に引き込まれるんですね。
保育士のなにをたべてきたの?おすすめポイント
保育士さんがなにをたべてきたの?を読む時には「こういう点を子どもたちに感じてほしい、楽しんでほしい」というポイントが4点あります。
お腹の色が変わるしろぶたくんの変化に気づく
ストーリーが進むと、しろぶたくんは果物をどんどん食べていきお腹の色が増えていきます。
年齢が小さいほど、なかなかこの変化には気づきにくいもの。
「しろぶたくんのお腹の色が増えたね~」などと声掛けをしながら変化に気づいてもらうように、読み聞かせをおこないます。
食べ物、色の名前に触れる
絵本を読み聞かせする時は、さまざまな物や事柄の名前を子どもたちに知ってもらうチャンス。
無理に「教えよう」と思う必要はなく、出てきたものに対して「これは〇〇だね」と伝えるだけでも子どもたちの頭には物の名前が残ります。
子どもが物の名前を認識しだすのが1歳過ぎ位。
また色の認識は3~4か月くらいからできますが、色の区別は8か月~10か月くらいからできるようになります。
言葉を発するのは個人差が大きいので一概には言えませんが、1歳半くらいで物の名前や色の名前を発し始める子も。
この時期に子どもがどれくらい物の名前や色の名前を認識しているかは、どれだけ物を見てきたか、色を見てきたかによって大きな差が出てきます。
しかしこの世にあるものすべてを実際に用意したり、色を見せるためにクレヨンや色鉛筆を大量に用意したり…は正直できませんよね。
そこで使えるのが「絵本」なんです。
いろいろな絵本を読むことで、以下の点について疑似体験のようにさまざまな色やものに触れる事が出来ます。
絵本がおすすめな理由
- 昔話を読むことで、日常生活で使わないような物を見ることができる。
- 外国の絵本を読むことで、日本ではなかなか見る機会のないものが見られる。
- 絵本には普段目にしないような色が使われていることが多い。
なにをたべてきたの?は、しろぶたくんが道中で食べる果物が4種類とそれに伴う色が4種類でてきます。
果物が1つずつ順番に出てきますし、しろぶたくんのお腹の色も果物を食べた後に1つずつ増えるので子どもたちもゆっくり見ることができます。
物の名前や色の名前を覚え始めた頃に触れるにはちょうど良い絵本であるといえますね。
「みんなもたべてみる?」などこどもたちとのやりとりを楽しむ
絵本の読み聞かせというと読み手から聞き手への一方的なやりとりだと思われがちです。
しかし、双方向のコミュニケーションとしても楽しむことができるんです。
なにをたべてきたの?では、子どもに馴染みのある果物がでてきます。
おそらく口にしたことがあるものもあるでしょう。
しろぶたくんは果物を食べる時に必ず「いただきまーす」と言います。
それに合わせ聞いているこどもたちに「みんなも一緒に食べてみよう!いただきまーす。ぱくぱくー」と声掛けをして食べる動作をしながら遊ぶというのも楽しいですね。
我が家では子どもに読む時に「○○も一緒に食べてみよう。ぱくぱくー」と言いながら、子どものお腹や背中を手で軽くつまむ遊びをしていました。
子どもは大笑いで楽しんでくれますよ。
たくさんの種類のぶたが出てくることに絡めて、みんな違ってみんないいということに触れる
なにをたべてきたの?では、しろぶたくんの他にもさまざまなぶたが登場。
はんぷしゃーくんやちぢれっけのぶたくんなど、模様も色も毛の感じも全く違うぶたたちがしろぶたくんを含めて7匹でてきます。
みんな違いはありますが、そのことで誰かが仲間外れにされていたり虐げられているような描写はありません。
段々と自分と他のお友達との違いが気になってくる時期の子どもたちには、絵本を通して「みんなそれそれ違うところはあるけれど、それでいいんだ」ということを伝えられると良いですね。
なにをたべてきたの?は何歳から読めるの?
なにをたべてきたの?は解釈を考えると難しく感じてしまいますが、彩りもきれいで食べることがテーマになっているので読みやすい絵本です。
では、いったい何歳ごろから読めるのでしょうか。
なにをたべてきたの?の対象年齢は3~5歳となっていますが、読み聞かせをするなら1歳頃から読むことは可能です。
1歳頃になると食べたことのある「りんご」「ぶどう」なども出てきますし、日常的になじみのあるせっけんもでてきます。
そしてほかの絵本などで目に触れる機会の多い「ぶた」が登場するというのも読みやすい点ではないでしょうか。
2歳頃になると、しろぶたくんが果物を食べた後にお腹の色が増えていることに気づく子も出てきます。
そこに気づいた時に、「保育士のなにをたべてきたの?のおすすめポイント」でお伝えした以下の点に触れてみると良いですね。
- お腹の色が変わるしろぶたくんの変化に気づく
- 食べ物、色の名前に触れる
子どもたちから意外な反応が返ってきて、面白いですよ。
我が家では長男・次男ともに2歳頃に、なにをたべてきたの?をはじめて読みました。
長男は読み聞かせサークルで他のお友達とともに読み、次男は自宅で私が読み聞かせをして読みました。
元々長男は食が細くアレルギーもあったので出てくる果物を食べたことはありませんでした。
しかし知っている果物が出てくること・色の名前を覚えはじめていたこともあってよく読んでくれと絵本を持ってきていました。
次男は食べことが大好きな子なので、初めて読んだ頃には「りんご」「レモン」「ぶどう」は口にしたことがありました。
果物が出てくるたびに「おいしそうだねぇ」「○○もたべたいなぁ」と内容そっちのけで楽しんでいました。
さすが我が家の食いしん坊!
絵本の楽しみ方はそれぞれですので、次男のような楽しみ方があっても良いのかなと思います。
自分で読めるようになるのは、ひらがなが読めるようになる頃。
ひらがなが読めるようになるころには個人差があるので、何歳とは言えません…。
文章は全部ひらがなで書いてありますし、特別難しい単語も出てきません。
1ページに書かれている文章も量が多くないので、ひらがながスムーズに読めるようになれば何なく読めると思います。
なにをたべてきたの?の作者はどんな人?
なにをたべてきたの?の作者は岸田衿子(きしだえりこ)さんというの本の詩人・童話作家の方です。
20代から一貫して幼児向けのえほん、翻訳や詩を中心に活動されていました。
そのほかにも、作詞やエッセイ集なども出しています。
著書の一部をご紹介します。
どこかで読んだことのある作品が1つはあると思います。
- かばくん(絵本)
- せっけんつけてぷくぷくぷわー(絵本)
- ジオジオのかんむり(絵本)
- かえってきたきつね(絵本)
- 木いちごつみ(絵本)
- 森のはるなつあきふゆ(絵本)
- どうぶつはいくあそび(絵本I)
- ソナチネの木(詩集)
- たいせつな一日(詩集)
- どろんここぶた(翻訳作品)
- メアリポピンズ(翻訳作品)
- おしえて/まっててごらん(アルプスの少女ハイジ 作詞)
- よあけのみち/どこまでも歩こうね(フランダースの犬 作詞)
- ロックリバーへ/おいでラスカル(あらいぐまラスカル 作詞)
- きこえるかしら/冷めない夢(赤毛のアン 作詞)
- ふたりの山小屋だより(エッセイ集)
絵本の作者はそんなに多く覚えていないのですが、岸田衿子さんは絵本の名前で覚えていました。
我が家では「かばくん」を読み聞かせサークルで、「どろんここぶた」を図書館で借りて読んだことがあります。
かばくんは絵本でどろんここぶたは翻訳作品ですが、どちらも読みやすい文章で読み聞かせもしやすいですし自分で読むにもとっつきやすい本だと感じました。
なにをたべてきたの?は文章と絵で作者が違います。
岸田衿子さんは文章を担当していて、絵は長野博一(ながのひろかず)さんが担当しています。
長野博一さんは、大阪市立天王寺美術研究所にて彫刻と洋画を修め、創造展で受賞。
日本通信美術学園指導部長を経て絵本作家に。
著書の一部を紹介します。
- ひとりぼっちのライオン
- ひとつたくさん
- くまたんシリーズ
- おじぞうさまシリーズ
- すてきなサーカス
- 風の神様からのおくりもの
- シーツうさぎフウフウ
創造展とは
各作家がその主体性に基づいてオリジナルな芸術を創造するために、最も自由で活動的な研鑽の場を作ることを目的とした会。
特に新人に対して大きく門戸を開いている展覧会です。
洋画(アクリル・水彩・版画含む)・日本画・染織画・彫刻・小品(素材自由)の部門があります。
なにをたべてきたの?はどこから出版されている?
なにをたべてきたの?は佼成出版社から出版されています。
会社名 | 株式会社 佼成出版社 |
代表取締役 | 水野博文 |
会社設立日 | 昭和41年8月29日 |
資本金 | 5000万円 |
社員数 | 131名 |
事業内容 | 新聞・雑誌の発行 書籍 倉庫業 |
本社 | 東京都杉並区和田2-7-1 |
坂戸事務所 | 埼玉県坂戸市紺屋字丸山119-8 |
なにをたべてきたの?の派生遊び
なにをたべてきたの?は多くの人に親しまれている絵本です。
その為、絵本から1歩進んで発展遊びなども考えられています。
派生遊びとして最初にご紹介するのは「おもしろぶたさんおえかき」です。
やり方は簡単。
ぶたが描いてある紙を使って、お腹を好きな色に塗ります。
絵本にでてくるしろぶたくんのようにするんですね。
我が家ではやれませんでしたが好きな色に塗った後、毛糸や綿を使って製作につなげます。
綿を使って、せっけんを食べた後のしろぶたくんを表現するのも面白いですね。
最初は絵本に沿ってぶたの絵から始め、遊びに慣れてきたら子どもの好きな別の動物でやってみるのも楽しいですよ。
上記の絵は、我が家の次男が色を塗ったぶたさんの絵です。
本人に聞いたところ「きゃべつをたべた!」と言っていました。
きれいに塗れない、1色だけしか塗ってくれない、などは関係ありません。
お子さんと一緒に楽しくできることが第一ですね。
次にご紹介するのは「ペープサート」です。
ペープサートとは、紙で作ったウチワ型の人形を使って劇をする、という遊びです。
幼稚園などで見た覚えのある方などもいらっしゃるかもしれません。
なにをたべてきたの?のストーリーはそのままに、主人公のしろぶたくんやお友達のぶたくんたちをウチワ型の人形にして動かしながら話を進めていきます。
絵本でも十分に動きは感じられるのですが、やはり実際に動いているとこども達の食いつきが違います。
子どもたちのペープサートの見方は様々。
じっと動きを追っている子、ウチワ型の人形が動くたびに表情を変える子、歓声を上げながらみる子…周りで見ている大人も、子どもたちの反応を見て楽しめます。
場面ごとにウチワ型の人形を作るのは少し手間に感じますが、イベント時などにおこなうにはうってつけの遊びです。
ペープサートとは
平面人形の1つで、日本で生まれ育ったウチワ型人形劇。
1948年に児童文化財として誕生しました。
ペープサートの第一人者兼実演家、永柴孝堂により命名されました。(紙人形劇=paper puppet theatherを短縮した造語)
なにをたべてきたの?はどこで買える?
なにをたべてきたの?はどの図書館にもおいてある絵本ですが、何回も読むとなると借りてばっかりはいられませんよね。
子どものお気に入りの絵本は購入したくなります。
我が家ではいきなり絵本を購入して、結局子どもが全然読まなかった…という事態を避けたかったので絵本を購入する前に以下のステップを踏んでいます。
ステップ
- 読み聞かせで読んだり、図書館で借りたりして試し読みしてみる。
- 子どもが気に入れば「また読みたい」「また借りたい」と言ってくれるので再度借りたりして読む。
- 子どもがハマっているか確認(読み聞かせ時の様子を見る)
- 絵本購入。
全部の絵本をこのように購入しているわけではありませんが、多くの絵本はこのように手順を踏んで購入しています。
しっかりと手順を踏むことで、子どもが読まない絵本を無駄に購入しなくて済みますね。
経済的にも本を置くスペースを見ても無駄がない方法だと自負しています笑
今回ご紹介しているなにをたべてきたの?はさまざまなところで購入することができます。
新品を購入する場合は以下の場所で購入することができます。
- 楽天
- honto
- Amazon
- 佼成出版社
- crayon house
- 子どもと食の用品店
- KINOKUNIYA WEB STORE 紀伊国屋書店
中古でもOKという場合は以下の場所でも購入することが可能です。
中古で購入する場合は本の状態を確認してから購入できると良いですね。
- 楽天
- ラクマ
- 駿河屋
- メルカリ
- ヤフオク
- Amazon
- メルカリ
- ブックオフオンライン
- 絵本やかわいい古本屋(ただいまSOLDOUT)
なにをたべてきたの?は読み聞かせ用に大型絵本も出版されています。
通常サイズの絵本でも読み聞かせは可能ですが、絵の細部を遠くに座っている子どもにまで届けることはなかなか難しいもの。
大型絵本は内容や絵はそのままサイズだけ大きくなっているので、多くの子どもたちがしっかりと絵本を楽しめます。
また「大きい」というだけで子どもたちのテンションはなぜかあがるもの。
どこかで複数の子どもたちに読み聞かせをする機会があれば、ぜひ大型絵本で読み聞かせしてみて下さい。
子どもたちの反応が違うと思います。
大型絵本は以下の場所で購入できます。
- 楽天
- honto
- Amazon
- ヨドバシ・ドット・コム
実際に我が家でなにをたべてきたの?を読んだ様子
なにをたべてきたの?は我が家の子どもたちもお気に入りの絵本です。
実際に読んでみた様子をお伝えして「こんなふうに楽しめるんだ」ということが伝わると嬉しいなと思います。
我が家の長男は小学校2年生(8歳)で図鑑なども1人で読むことができますが、絵本に関しては読み聞かせしてもらうのが大好きです。
幼稚園年少の次男(3歳)に絵本を読み聞かせしていると、一緒になって聞いています。
今回は2人一緒に読み聞かせした時の様子です。
毎日夜眠る前には絵本を読み聞かせしています。
机の上に置いてあったなにをたべてきたの?を見つけて「きょうはこれにする!」と次男が絵本を持ってきました。
お布団に子どもたちと横になり、読み聞かせを始めます。
次男はしろぶたくんが果物を食べるたびに「りんごー!」「レモンー!」と果物の名前を言って楽しんでいます。
長男はじっと聞いていますが、途中で出てくるはんぷしゃーくんというぶたの名前が気になり「はんぷしゃーくんってなに?ぶたの種類?あした図鑑で調べてみる。」と。
きょうだいでも注目する点が違うので「こんなことが気になるのか!」と感心させられます。
読み進めていき、最後のせっけんを食べるシーンでは2人ともいつも顔が「ん?」となります。
長男は「せっけんは食べ物じゃないのに、なんでいつも食べちゃうの?」といい次男は「せっけんってたべられるの?」といつも聞きます。
次男がせっけんをたべないようにだけ注意していきたいと思います笑
坂道を転がるシーンではお布団の上なので一緒にころころ転がったりして楽しみながら読みます。
自由に動けるのが自宅での読み聞かせにおいて大きな利点だと思います。
この坂道を転がるシーンが我が家では長いのですが、そのシーンが終わったあとちょっと息を整えてから最後のページを読みます。
「なんかしろぶたくん、いい顔してるね!」と声掛けすると、2人ともなぜか決め顔。
3人で笑いながら絵本を読み終えます。
まだ解釈の項目で書いたような内容には到達できませんが、次男は主に食べ物が出てくることを楽しんで聞いていますし、長男はぶたの種類やせっけんを食べたらどうなるのか…など生物や科学につながりそうな点に注目して聞いてくれています。
絵本を読むことで、楽しみながら勉強につなげることができるのも良い点ですね。
まとめ「なにをたべてきたの?」は年齢を超えて楽しめる読みやすい絵本
なにをたべてきたの?は内容も分かりやすく、解釈次第では深い意味も考えられる絵本です。
小さい頃には書いてある内容通りに楽しめ、年齢が上がるにつれて深い意味も考えつつ楽しめ、年齢を超えて読むことができます。
絵本評論家や、読み聞かせのプロ、毎日子どもたちに読み聞かせをしている保育士さんなど、絵本に関わる方がおすすめされているのも納得の1冊です。
絵本は成人式を迎えると良い本だと言われています。
初版から20年経っても読まれている絵本は、子どもに人気でもあり内容や絵なども子どもの成長にプラスに働く作品だと考えられているのですね。
なにをたべてきたの?は、初版から40年と少し経っています。
成人式を2度迎えてもいまだに読み継がれている作品、ということは読んでいて損のない絵本だということですね。
まだ読んだことのない方は、ぜひ1度読んでみて下さい。
お子さんも、読んでいる方も一緒に楽しめる絵本です。